畳の材料

畳の土台を床と呼びます。
一昔前は畳といえば”わら”が常識でしたが、近年は断熱材や建材ボードの開発により色々な種類の中から選べます。

わら床

わらのみを使用した昔からの床です。独特の柔らかさがあります。
約35Kg

わらサンドイッチ床

断熱材をわらでサンドイッチにした床です。わら床に比べると軽くなります。
約20Kg

建材床

断熱材を木質ボードでサンドイッチにした床です。軽くてデコボコしませんが、踏み心地が硬くなります。
約12Kg

畳の表面に張るイグサで織ったゴザのことを畳表と呼びます。産地や製法でいくつかの種類があります。

「産地による違い」

現在では中国産の畳表が沢山出回っています。昔のように中国産だから安かろう悪かろうということもなくなってきました。国産との特性の違いを御理解頂いた上で御選び下さい。

「見分け方」

畳表の良し悪しを決める要素はイグサの長さ・本数・縦糸の種類です。

1.イグサの長さ
草が長いものほど、太さが均一で、色ムラが少ないです。
2.イグサの本数
たくさんのイグサを使った表は重さもあり、目が詰まっていて丈夫です。
3.縦糸
表の縦方向に麻糸あるいは綿糸が使われます。麻糸の方が綿糸よりも丈夫なのでたくさんのイグサを打ち込めます。

一般にいいイグサには丈夫な縦糸を使います。つまり、縦糸の種類で判断するのが最も簡単な見分け方と言えます。色・艶等の風合いは好みで御選び下さい。

畳のフチに付ける布状の帯です。材質により値段が違ってきます。

化繊縁(作業の標準価格に含まれます。)
色々な柄・色の物があります。丈夫で掃除もし易いです。

綿縁(標準価格+¥1,100円(税込))
上品な色合いと肌触りの良さが特徴です。紫外線に弱く埃がつきやすいのが欠点ですがそれに勝る品を感じます。お座敷や茶室によく使われます。

縁なし畳用表

縁なし畳には専用の表を使用します。色々な種類があります。

 七島表

いぐさとは違った七島いよ呼ばれる天然素材を使った畳表です。琉球畳と呼ばれます。
ざっくりした、むしろのような質感で素朴な風合いがします。

キオリ表

木質繊維を布状に織ったものです。
薄く柔らかいため、角が綺麗に仕上がります。

ダイケン清流

和紙を目積に織った表です。防湿加工されています。